独りの作業で気をつけるべきたった一つの事

最近、在宅でweb製作のアルバイトをやってる。
独りで作業するための○つのコツ、とかライフハックみたいな事を僕なりに書こうと思う。


まずチャットモンチーの動画をyoutubeで探してきて見る。
いや待て……、いきなりチャットモンチーにいく前に、前提として、なぜチャットモンチーなのかを説明しないと、きっと意味が分からない。


チャットモンチーのボーカルの橋本絵莉子さんという女の子は、高校三年生の時の進路調査の紙を白紙で提出したという。何故なら彼女は大学や専門学校に行くつもりはなく、自分は音楽で食べていくんだと強く決意していたからだと言う。


――高一の冬、大好きな男の子にふられたその日。
橋本絵莉子は、部屋に篭ってギターを抱いていた。
友達の前では平気なふりをしていた、事実、自分は平気だと思っていた、こうなる事は事前に予測できていたし、だいたい私にはまだ早すぎたのだと、大丈夫、私は泣かない、そう思っていた。
家に帰って、母親の顔を見るまでは――。
「絵莉子どしたん?」
「――え?」
後から後から涙がこぼれてくる。
母親は何も言わず、ただ絵莉子の頭を撫でてくれた。
その日の晩御飯はハンバーグだった。
しかし、大好物のはずなのに、母が私のために作ってくれたのにと思っても、それは喉をなかなか通らなかった。


一体今、何人の人が私と同じような気持ちで居るのだろう? 絵莉子は独り部屋で思う。
皆、こんな辛い思いを経験しているのだろうか、こんな辛い思いをしてるのは私だけじゃないんだろうか――。
自然と手がギターの弦に伸びる。
絵莉子が好きで良くカバーしている女性アーティストの歌を口ずさみながら、ギターを奏で始める。
しだいにゆっくりと旋律は変わっていき、それに合わせて鼻歌でメロディが乗り、はっきりとしたイメージとして、彼女の中に新たな曲ができあがる。
「これ……、ちょっと良い曲……」


絵莉子は土日の休日の時間すべてを使って、その曲を完成させた。とてもシンプルな、でもきっと自分にしか書けない曲、私にしか表現できないメロディだと、そう彼女は思った。
「よしっ、これだ……」
出来上がった楽譜を前にギターを抱えて、軽く拳を握り締めた。俯きながら、自分の可能性への期待と不安が駆け巡り、震えが止まらなかった。
もはや、失恋の事など絵莉子の頭の中には無い。そんな事よりももっと凄いものを彼女は手に入れたのだ。


だからチャットモンチーなのである。
ごめん、なんか関係無い事書いてるかもw


ここから大事なのだが。
きっと橋本さん、いや絵莉子は、ミュージシャンとして成功した今、きっとこう思ってるはず、
「あの頃の私の決意や意志なんて、勢いだけで大した事無かった、それよりも色々な辛い事や楽しい事を乗り越えてきた今の方が、もっと別の意味で強い意志が私にはある」


経験の裏づけが無い意思の強さには強度が無い。という事である。それが書きたかった。
つまり独りでやる作業の一番の問題点は、自分に酔うという事である。ぼ、僕にこんな事が出来るなんてとか、我ながら良いものが出来たとか、これも俺の力なのかーーー!? とか、独りの作業で一番楽しい時でもあり、そこに長くしがみ付いていたい、ずっとその気持ちに浸っていたい、それが良くない事だと分かった。
まず、客観的になれない、次に自分に甘くなる、危機感が無くなる。


分かっていても自分に酔うのは止められない。一番の対策方法は、他人や外の世界からの介入があって、そこで目が覚める。そこでべこべこにへこまされる事によって、自分に酔ってる場合では無くなってくる。そこで諦めるのか、続けるかはまた別の問題である。


そこで、チャットモンチーである。
まずチャットモンチーの動画をyoutubeで探してきて見る、がここにきて意味を持つ。
チャットモンチーには自分に酔ってる感じが全く無い。あとエピソードがけっこう苦労話なんだけど、楽しい感じで話してて、三人の関係を友達では無く同士だと答えていて、その辺の感じもライブ映像とか曲にも出てて。見てるだけで、自分に酔ってる場合では無い、と思わせてくれる。あと超かわいいからw


これが他の人にも応用できるライフハックと言っていいのかは知らん。
あと、途中一部誤解を招くような表現がありますが、この文章はすべてフィクションです、用法用量をお守り下さい。