漫画製作はデジタル化するしか道がない

充実した休日(押韻)を過ごせた。
画材屋に行ってきた。スクリーントーンがクソ高い。一枚300〜500円の印紙って一体それは何やねん、漫画買えるがな。つか漫画描くのってペンとインクと紙があれば出来るとか言うけど、それは最低限の条件であり、表現の範囲も最低限に狭められる。自分の理想の漫画を描くためには、道具を何も持っていない状態からだと、軽く2.3万はかかると思われる。
そして、今日行って来た画材屋は、品揃えがクソ悪く、対応も悪く、かつ不良品を掴まされたので、腹たった!


だいたい漫画道具という業界は臭すぎる、ボリ(暴利)すぎマジで。
それに比べてzebraとかpilotとかの文房具業界の製品は本当に素晴らしい、だって日本って墨の文化だったから、ペン先とかインクは本来欧米の文化だったはずなのに、ほとんど日本製の道具で漫画を描く事ができてる。しかも多分外国製よりも優れた進化を遂げてる、いや外国製試した事無いから分からないけども。
ただ、ホワイトだけは、外国製のがまだ良いか、大手文房具メーカーがホワイトに手を出していないのは何故だろうか。
そのかわりに、漫画用ホワイトと称して、漫画道具メーカから何種類か出てるんだけど、これが軒並み使えない、使ってる人居てるのか? というぐらい使えない。そしてスクリントーンを出してるのも漫画道具メーカであり、文房具メーカは一切出していない、だからクソ高い。
これは漫画道具メーカが大手文房具メーカの進出を邪魔してるとしか思えない……、という陰謀論に行き着いた。


その陰謀論を裏付ける証拠として、B4スキャナ問題というのがある。
プロ漫画家、漫画家志望の描く漫画の原稿用紙のサイズは、B4と決まっているのだが、なんとB4サイズをスキャニングするスキャナーは業務用しか無いのだ。一般のスキャナーとのその価格差は凡そ10倍、普通に何十万もする。
http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=602
上のURLによると、B4サイズは日本独自の企画だから、海外で売れないから作らない、という事らしいが、本当にそれだけの理由か? ちょっと大きくするだけやのに、一つぐらいそんな製品作る中小ベンダーがあってもおかしくないと思うんだが。
つか本来は漫画道具業界こそがそれをやるべきなのに、やらないし、やるわけが無い、つまり漫画のデジタル化を恐れているのだ彼らは。漫画がデジタル化したらスクリントーンが売れなくなるから、スクリントーンでボレなくなるから。


と、ここまでちょっと怒りながら書いていたが、仕方が無い事のように思えてきた。そもそも需要が圧倒的に少ないって事だ。今でこそネットで漫画がどうやって描かれているのか調べる事ができるが、ネットの無かった頃、つか今でも、漫画がどのように描かれているか知らない人がめちゃくちゃ多い。漫画を描きたいと思っても、どうすれば良いか分からないのだ。そしてもう一つの理由はデジタル化、今や同人誌のほとんどがデジタルで仕上げしてると思われる、かつ同人誌用の原稿用紙は一般的な安価なスキャナーが使えるサイズ(たしかA4? B5?)。
アナログの漫画を書くためには特殊な道具を使いすぎなのだ。本来は存在しないような道具であり、それを作るメーカーも同じく存在が危ぶまれるような会社であり、生き残るためには縄張りを作り、他社と価格を揃えて、独占せざるおえない、だから自然と値段は高くなる。いや、高すぎだが。


そうなるともう、デジタル化しか無いなと僕は思ってしまった。
wacomというペンタブレットの会社があるんだけど、あそこが漫画用のスキャナとか漫画用の道具とか出してくれるのを待とう、あるいは他のメーカから出るはず、それまでアナログで修行しとこう。
っていう風に考えてる人すごい多そう、B4スキャナ出た途端に、スクリントーンの需要激減、販売メーカの均衡が崩れて、トーンの価格が一気に高騰、一枚1000円とか。まさに悪夢!