才能は平等

二年ぶりぐらいか、またスケボーをやり始めている。禁煙すると太るから。で、相変わらず全く体が思うように動かないし、上達しない。オーリーつってジャンプする技があるんだけど、運動神経が良ければ一週間でできてしまう人も居るらしいが、僕はこれができずにずっと練習している。
たしかにこの技は理想の高さを出そうと思ったら半年か一年ぐらい誰でもかかるらしいけど、余裕で一年なんか過ぎているにもかかわらず全く希望も見えてこない状況だ。多分二年ぐらい経ってる。たしかに最初の頃はできたりできなかったりで、精度を高めていけば良いだけだったんだけど、途中から高さを出そうと思ってフォームなんかを変えたりしてる内に全く成功すらしないようになってしまった。もうそこからは泥沼だ、もはやスケボーでジャンプするというその原理さえ疑ってしまうような感覚になる。
そうしてスケボーするのを止めたのが二年前。んで最近また始めてみると、前回よりかはだいぶフレッシュな感覚でできる。前は気づかなかった事も分かってくる、と普通ならそうして壁を乗り越えていく訳だけど、僕の場合結局いまだに出来ない。
これはやばいと思ったので、こう考える事にした、「僕は運動の才能が無い、無いどころか人より劣ってるのでその分をカバーしなければならない」ここまではスポ根ものでありがちな事、「しかし、その代わりに僕は絵を描く才能がある、だからプラスマイナスゼロなんだよ」という感じ。これはスケボーも絵も両方に対して、モチベーションを上げるための文句になり得る。事実僕は絵を描く才能があると本気で信じてしまっているし、スケボーも人より才能が無いと信じているけど、それでいいのだ。
あえて苦手な分野に挑戦してみて自分の資質や得意分野での優位性に気づくとか、そういう考え方。苦手と嫌いは違うけどね。