ファッションド

今日は休みの日なので買い物へ。
とにかく僕の周りのオーディオ的な電化製品が軒並み風化してしまっていて、ビデオもDVDもゲームもパーツも、ハードが故障してるか時代遅れの物ばかりで最新の物は対応しておらず、買いたくても買えない状況。本当に欲しい物を買うとなると、ハードの購入からになるので万単位のお金が必要になってしまう、そしてそんなお金は無い。
そうなると、買う物といえばもっぱら本とかCD、これはアマゾンで買ってるので事足りてる、わざわざ外出てまで買う物が無くなってしまっている。まあ別に出なくても良いんだけども、せっかくだからと所用のついでに日本橋を見て回った。


ボークスが移転して新しくなった(かなり前の事だが)ので、前から見に行こうと思ってたのでそこに行く事に、もちろん独りで! 一階は今流行りなのか、個人売買のシステムのブースが並んでた、いや移転前もあったか、前はたしか魔改造とかよく分からんけどそういうのが多かったけど、今日見た中では魔改造はあまり無かったっぽい。
思うに、フィギュアブーム去りつつあるね。雨後の筍のように現れた中古フィギュアショップも淘汰されてきた感じがする。原因は売買がネット上で行われるようになって、ネット上の方がメインになりつつあるからだと思う。ネットだと簡単にフルコンプセットで売ってるので、もう同じのを二つ買ってしまうなんて事が無い、つまりフィギュアのギャンブル性が無くなりプレミアも付き難いと。大阪海洋堂の販売店も潰れちゃったし。
今後は原点回帰として再びガレージキットのフィギュアが盛り上がるんじゃなかろうか、間違い無く高値が付くのはガレキ、それは今もそうだし今後もっと高くなると思う。ガチャポンフィギュアは今より値段下がって消費されていくだけの商品になるんじゃなかろうか。
そこであえてその下火になりつつあるガチャポンフィギュアを買うのが僕だ。美少女モノのやつを大量に買った、いちご100%とか。


その時、店員の人に両替を頼んだんだけど、ついでにフィギュア入れる袋も貰おうと思ったんだが、何か申し訳無いというか、いや別にお金は結局その店が回収するわけで当然のサービスだと思うんだけど、条件反射ですいませんすいませんとか言っちゃった。
あげく、良かったら袋貰えませんか? って「良かったら」なんて意味不明な事言ったりして、もし「ダメ」って言われたどうするのだろうか僕は。しかも相手がまだお金数えてる時にそんな事聞くもんだから「1、2、3、え?」いや袋を 「1、2、3、ちょっとお待ち下さい」みたいなやりとり。久しぶりにレジ前でうろたえた。
いや普段僕もレジやってるだけにね、2000円を100円に両替してもらったんやけど、それを普通の店でやられると完全にアウトだと思う、少なくともその客に対して良い印象は持たない(悪いけどお願いします的な事を言われれば別だが)。あれはどうやってるんだろう、100円玉大量にストックしてあるのか。おそらくそうしてるんだろう、分かっててもつい負い目を感じてしまって、あれなんか張り紙しとかなアカンで、両替しますよ気軽に声かけてネって。


またその店員が女の子で、かつ太眉っ娘で典型的な女オタっぽい感じで、僕はそういう女性に対して物凄い興味がある訳だ、そういう人と一回深く話しをして仲良くなりたいと思ってる側の人間が僕だ。意外に今まで女オタの人と深い話をした事が無い、僕が学生の頃にも知り合いに女オタ居たと思うんだけど、そういう話ができる時代じゃ無かった、まるで魔女狩りみたいに気軽にオタクの話なんてできないそういう時代だったんだよ!
さておき、その両替なんだけど、実は二回に分けて両替してもらってて、もちろんそれは最初気を使ってあえてやった訳だ。でも結局足りなくて再度両替してもらおうと思ったら、展示ブースにある綾波レイのデカイガレキを他の客が購入するらしく、その作業がやたら長い、その間僕ずっと待ちっぱなし。いや店員もう一人居たけどなんかちょっと離れた所で在庫チェックみたいなのやってて、これも分かるんだけどそういう時にレジ呼ばれるのめっさ鬱陶しい、だからこれは待ってあげないとなあ、しかし長い。
待ってると、やたら親しげにその太眉っ娘と客が話し始めて、それを聞いてるとまたその内容が面白い。つかその客の風貌がまずおかしいんだけど、そこから説明しようか。
その客は男二人で友達っぽい、一人はアーミーのズボンで茶髪、もう一人が異様な格好してて、なんだろビジュアル系? 全身黒尽くめでコスプレっぽい司祭みたいな裾も袖も長い服着てて、肌白いんだけど顔は男前じゃない病的な感じ。髪の毛サラサラで長くて後ろで結んで前髪ぴっちり眉毛の上で揃ってる。
その異様な男が「噂で聞いたんやけど、ココの上に俺そっくりのドルフィー居てるらしいで」って言うのが聞こえてきて、ちょうど僕はそのドルフィーを見て降りてきた所だったので、思わず笑ってもうた。いやマジそっくりw おったおったw その太眉っ娘もウケてて、なんかその綾波のフィギュアの話で盛り上がり始めて、また太眉っ娘がやたら詳しい、このフィギュアはどこどこの企画で造型師が誰々で、本来は何とかで、みたいな事言ってて。うわー僕もその話に加わりたい! と思った。しかし見てるだけ、それもただ両替してもらうためだけに待っている。


他に店内を見回すと、なんかメガネのオシャレな男前がおったり、かと思えばカップル連れ(しかも背高くて美男美女)の者もおれば、いかにもなオタクっぽい人もおる。それに比べて僕の中途半端な格好は何だろう、両替してもらうのに一喜一憂している自分は何なんだろう、僕も明日から前髪ぴっちり揃えたろうかしら。
なんだろうファッションという観点において、自分のアイデンティティというのが崩壊していくかのような、そんな気分になった。どこにも居場所が無い感じだ。


帰りの途中服屋を見たけど、なんかフェミニンな重ね着のシャツとか、変わった色のパンツって言うのか緑のジーンズとか、ジャケットとか売ってたわ、だいたい大阪の道行く若者は同じようなそういう服着てはるわ。じゃあ僕も明日からそういうの着たらいいのか? 違うやろ、そんな今風のシャレオツな感じは僕じゃないやろ、じゃあ何着たらええねん、これが無いんや。あるとしたらぴっちり前髪揃えぐらいや、さすがにそれは勇気が無い。
ちなみに今の僕のファッションはオタクっぽい服(ユニクロとか)とB-BOYっぽい服の融合、7:3でオタクよりの格好。正に僕の趣向を表わしてるんだけども、問題はこれが非常にダサいって事なんだよねw 田舎の中学生みたいな格好になる。ちょっと方向転換を考えようと思ってる。
僕と実際に会う人は今後そこらへん覚悟しててね、変な格好とかしてきたりしてw 前髪ぴっちりとかw