音楽のあれこれ

mixi経由でmusical batonが回ってきたので音楽の話を。
音楽というと、思い出すセリフが一つある。昔やってたテレビドラマ「ロングバケーション」っつーキムタク主演であと山口ともこのやつあったでしょ、あのドラマの中のちょっとしたシーンで森本レオが、「すべての芸術は音楽に憧れる」て言うんだけど、そのセリフを何故か僕はずっと覚えてて。僕の中ではたしかにその言葉は当て嵌まってて、音楽は僕にとってずっと憧れでしかも絶対にその憧れが報われる事は無いという感じ。つまり下手の横好き。ウディ・アレンっていう映画監督が居るんだけど、彼はプロのジャズクラリネット奏者でもあって、それがすごい格好良いなあと昔から思ってた。またクラリネットっていうチョイスが良い、僕も高校時代ブラスバンドでトランペットを吹いていたのでクラリネットがどういう楽器かと説明すると、まあ花形、メロディラインを歌う様にかつ早口でみたいな? わかんねw とにかくウディ・アレンは自分の監督する映画に主役で出てる事が多いんだけど、それもなんか目立ちたい精神というか、花形楽器のクラリネットを選ぶていうのと似てるよね。でも格好つけたいわけじゃなくて、映画でもコメディだしウディ・アレン自身いつもへぼいビジュアルだしね、クラリネットも実はちょっとダサい楽器ではあると思う。さておき、高校時代の僕はそんなウディ・アレンみたいな、趣味ですごい音楽出来る人に憧れてたんだけども、まあ無理だわな、と本当音楽については聞くのも演奏するのも歌うのも並程度と自分の事を評価してる。でも大好きだからちょろっと何かギターかピアノで弾けるようなおっさんになりたいなあ、とは今でも思ってる事だったりする。


僕の好きな音楽はまあだいたいなんでも好きなんだけど、その内の一つのジャンルとして歌える曲が特に好き。洋の東西を問わず歌える曲は好き。自分で歌ってみて超気持ち入ってもうて熱唱してまうような。最近の曲でいうならアニメ「創生のアクエリオン」のオープニングの歌はいいね、あ、エンドのも良いよ、菅野ようこなのかな…、ちゃんと調べてないから分からないけども。てか菅野ようこってよくアニメの音楽で聞く名前だけど何者なのか、まあ調べたら分かるンだろうけども。いや調べずとも分かるぐらい、もっと世間に認知されるべき人だと思う菅野ようこ。


だいぶ前だけど小澤征爾がテレビに出てて、日本のどっかの田舎で小さな音楽会をやるっていうドキュメンタリーで、その田舎の中学校の生徒が小澤征爾を歓迎するつって合唱をするんだけど、皆超やる気無い感じでおもくそ先生にやらされてる感じなのね、「小澤征爾て誰やねん」「私B’Zが好き」(実際にそんな事は言ってません)みたいなちょっと田舎の子供達なわけよ。で、小澤征爾はそれをすごい近い所で見て聞いてるんだけど、何故かちょっと涙ぐんでいて、あらショックだったのかなと思ったら違う。なんと感動して泣いてたって言う訳よ、小澤征爾自身もその生徒達がだらだら歌ってるのは分かってたんだけども、それでも子供達が歌ってる姿を見ると、何か人間の声による歌っていうのは祈りにも似たものがあると気付かされた、みたいな事をインタビューの時言ってて、マジかー!すげー!っと思った事がある。実際それがきっかけか前々から考えてたのかその後小澤征爾はオペラの指揮?をやるようになったっていうんだからマジだぜ。
昨今カラオケの普及で歌う為に作られた歌いやすい曲というと何か商業主義的なイメージがあって、もちろん安易でチープな曲とかもあるんだろうけど、本来誰かに歌ってもらう為に作られた曲ってのは、全然商業主義でもなんでもなく悪くない事だと思う。まあだから、歌はイイ! って事、歌える曲僕は好きさ。


あと邦楽か洋楽かっていう軋轢があるじゃない、まあ消費者として聞いてる側からすればどっちゃでもええんやけど、でもとても興味がある。これって音楽に限らず例えば絵画の世界とそっくりで、昔日本の絵描きの人は近代絵画を学ぶためにパリに留学して写実的な技法を学ぶんだけど、そのうち印象派とかが出てきてリアルな絵は写真があるんだから意味が無いダサイみたいな感じになってきて、まあ僕も今これ適当に書いてるからあまり自身無いけども「印象派=ロック」「セザンヌビートルズ」みたいな感じだと僕は考える。んでやっべセザンヌ超新しい格好いいわつって、日本人絵描きの留学生はもろ影響受けて日本返ってくるんだけど、返って来ると全く絵が描けないっていう状況がほとんどの留学経験のある絵描きにあったらしい。つまりセザンヌとかの劣化コピーの様な絵しか描けない、それを日本の文化と融合させるのに何年もかかったっていう歴史がある。で、結局日本の近代絵画はどうなったかっつーと、詳しい事は知らないw ただそういう葛藤の末に村上隆とかが出てきてそれが芸術だと評価される現在があるのは確か。ジャンルは違えど日本の漫画文化っていう独自の新しい文化の誕生にも多少なりとも影響を与えたのかなあ、とか僕は漫画家志望なのでそんな風に思ったりする。
でだ、音楽もそれと同じ様に僕は見てて、日本語ロックとか日本語ラップとか、言葉だけじゃない日本文化と海外の音楽との融合ってのはまだ先の見えない黎明期だと思ってて、それをやってくれるアーティストには注目したい。特に日本語ロックはもはや黎明期を脱しつつあるんじゃないかとか思うぐらい、良いバンドが出てきてたりするのですごい楽しみ。フジファブリックの「銀河」の擬態語を連呼するとこなんて日本語でしかできないぜすげーと思った。でも海外で「THE MUSIC」とかいうバンドが居て好きなんだけど、なんだこのボーカルの歌唱力の凄さは、日本でこんなボーカル出てくるんやろか…とか思っちゃう事もあるんだけども…。


あと最近気になるというか、昔の曲とかでよく聞いてるのはハイトーンボイスな男性ボーカル、オフコースとかスピッツとか槙原敬之とか、昔じゃないけどキリンジとかか。小田和正がクリスマスの時テレビ出る恒例があるみたいだけど、その時一緒に歌ってた山本潤子(元赤い鳥、元ハイファイセット)がかなり良かったので女性ハイトーンボイスも聞いていきたい。海外でいうと「MEW」っていうヤバイぐらいハイトーンな男性ボーカルのバンドがいてて、つかあれ男? と僕は思ってるんだけど、そんであまりよく知らないのに知ったかぶりしてるんだけども、好きですハイトーンボイス。


あとあと、最近ドラゴンアッシュが新曲出してるけども、なんかasian dub foundationにクリソツな感じに転向してて、僕は別にパクリとかは思って無いんだけど、まあ今のとこ劣化コピーなのでもっと頑張って日本語ダブミクスチャーバンドとして成長してって欲しい。というのもasian dub foundationはなんか政治色強すぎというのもあったり、何より元ボーカルのめちゃくちゃな発音の英語がすごい格好よくて好きだっのに脱退して(なんか大学行って勉強したいから脱退したという噂)からはあまり聞かなくなったので。ちなみにasian dub foundationの「newway newlife」が一番好き。私信:newway newlife!時代変動!てこれが元ネタだったりしますw


ミクスチャーといえばHIPHOPだけど、HIPPOP論争とかも興味ある。僕の場合最初はスチャダラパーの「今夜はブギーバック」からで、そっから彼等がリスペクトしてた「public enemy」とか 「RUN D.M.C.」「de la soul」「beastie boys」とかを聞くようになって、ZEEBRAとかがこれが本当のHIPHOPだとか言ってギャングスタみたいな感じで世間に認められた時はエッてなった。それまで僕にとってHIPHOPつうと変わった音楽をする変わった格好の人達だったから、だってpublic enemyとかドデカイ目覚まし時計みたいな時計を首からぶら下げてラップしてたり、runDMCだって靴紐無しの靴履いてたり、それがHIPHOPだと思ってたし格好良いと思った。で、ZEEBRAもPV(CHILDREN'S STORY)で赤ちゃんの格好してたりしてるのを見て、やっぱHIPHOPってそういう感じで合ってるんやと思ってたんだけど、世間的にはどんどんギャングスタっぽい流れになっていって、dammmmmって感じだよね。僕にとってのHIPHOPつうとマイノリティの文化という感じがあって、王道を行くんじゃなくあえて獣道を行くかのような、そういう感じの本当の意味で誰も真似できないぜ! 的なHIPHOPが好き。


なんか言い訳臭い内容になってしまったか、もっと「音楽は音を楽しむと書くんだぜcan you feeling?」ていう楽しみ方を僕はした方がいいのかもしれない。なんつーか言葉じゃ音楽には勝てやしないって事だ、「すべての芸術は音楽に憧れる」つーのはそういう事なのかもしれない。


てかmusical batonの質問を全く無視してるけどいいよね。けど最後のやつだけ答えようかな、しかも勝手に質問変えてみたw
●Five songs(tunes) I sing to a lot, or that mean a lot to me
(よく歌う、または特別な思い入れのある5曲)
・bump of chiken/K
B-DASH/スーパーカーニバル
・19/果てのない道
・the イナズマ戦隊/応援歌
limp bizkit/my way


●Five people to whom I'm passing the baton
(バトンを渡す 5 名)
小泉首相http://www.kantei.go.jp/
・GONGON(http://www.gongon.jp/
Kurt Cobainhttp://www.hotshotdigital.com/WellAlwaysRemember.2/KurtCobain.html
・楠井君(http://d.hatena.ne.jp/unkoko/
・にゃん君(http://cwaweb.bai.ne.jp/~mms1/


回してごめんなさい。無視しても良いみたいなのでそういう方向で。


補足:本来のmusical batonの質問内容は以下
・Total volume of music files on my computer
(コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
・Song playing right now
(今聞いている曲)
・The last CD I bought
(最後に買ったCD)
・Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
(よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
・Five people to whom I'm passing the baton
(バトンを渡す5人)